2026/10/12 01:35

本日、東京都美術館で開催中の「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画」を観てきました。会期は10月18日までですので、まだお時間のある方はぜひ足を運んでみてください。

会場に入ると、まず目を引かれたのは金屏風や金地の作品たちでした。金の地に描かれた花や鳥、植物の姿が、光の加減で静かに浮き上がり、また沈む。派手に主張するのではなく、金の奥に色が溶け込み、余白と重なり合うことで、空間そのものが優しく息づいているように感じました。浮世絵の繊細な線や色の重なりとも相まって、花や鳥、風景や人物などの展示作品が、悠久の時を経てあたかも現代に甦ったかのような、静かで豊かな空気が会場全体に漂っていました。
その余韻を胸に帰宅してから、筆を取りました。金の光と、花や葉の柔らかな重なりを、自分のアクリル画の中にそっと落としてみたいと思ったのです。

Ivory Gold Blossom (231)
白い花びらに淡いピンクが滲むように重なり、金の筆致が花の周りを優しく取り巻いています。金屏風の上で花が光を反射しながらも、決して主張しすぎない様子を思い出して描きました。


Azure Gold Fronds (232)
青と白の葉が重なり合い、その隙間に金が細く流れています。金地の上に植物が描かれた屏風を眺めているときに感じた、冷たい青と温かな金の対比を、自分なりに抽象化してみました。


Blush Gold Foliage (233)
ピンクの花と濃い緑の葉が、金の雲のような筆跡とともに並んでいます。百花繚乱という名前にふさわしい、花が静かに咲き誇る情景を、現代の小さなキャンバスに移したつもりです。

展覧会で感じた、数百年の時間を感じさせない金色の輝きにインスパイアされて、それぞれのモチーフに融合させてみました。深夜に描いているときの静かな時間と、美術館で出会った江戸時代の光が、少しだけ重なったような気がしています。皆さんの空間にも、こうした静かな花の余韻がそっと届くことがあれば嬉しいです。

オンライン・ギャラリー
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